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経営企画としてのキャリアを積み、経営層に近い立場でキャリアアップを目指したいとお考えではありませんか?
経営企画職が人気のある理由は、
・企業経営の中枢で経営を学べる
・経営に必要な業務スキルを取得できる
・業務難易度が高く報酬も高い
などがございます。
また、経営企画職の選考プロセスは「企業経営への興味」「論理的思考力」「コミュニケーション力」を見られます。
そのため、経営企画職の転職を成功させるには、適切な転職活動パートナーと出会い、面接対策を入念に行う事が成功のカギになります。
当記事では経営企画職へキャリアステップを検討する方が経営企画職転職について正しく理解しキャリア実現するための情報を掲載しています。
経営企画の役割を一言で言えば「経営者の参謀役」になります。
経営者の向かいたい方針を現場に落とし込んだり、現場の課題感を経営者にレポートしたりと組織横断で会社のかじ取りを行います。
業務の種類を大きく分けると
「企画業務」「管理業務」の2つに分類されます。
チームやユニットで分担しながら業務を進めていくことが多いです。
・企画業務
5か年ほどの中長期経営計画、翌年度の来期経営計画の策定、新規事業の立案など「経営の企画」「事業の企画」を行う業務です。
市場の理解、競合の理解、自社事業状況の理解を高いレベルで行い、関係者の納得を得るための分析、プレゼンテーションを通すための資料作成なども行います。
社外のステークホルダーや各事業部門の責任者クラスとのやり取りも多いため、精神的なタフさとコミュニケーション能力も求められます。
企画段階が承認されましたら、その後の推進業務も責任者として進めていくケースが多いです。
・管理業務
会社全体の売上、コスト、利益管理や社内の業務改善などのプロジェクト推進状況を管理する業務です。
経理部門から共有される月次、四半期の決算数字をもとに経営者向けの資料作成を行ったり、各事業部門のKPI状況を取り纏めたりします。
事業が多岐にわたる会社の場合は経験の無い事業に関しても深い理解を求められます。
経営者向けの資料作成では数字の正確さ、事業状況の説明責任を求められますので「数値の裏側を理解する能力、状況を正確に伝える能力が求められます。
取締役会などで使用する資料の元データを作成する事も多く、期限が決められている中で業務を行う事が多いためマルチタスクを正確にこなす能力が求められます。
経営企画職に求められる能力を整理すると
「ロジカルシンキング」「ドキュメントスキル」「コミュニケーション能力」の3つに分けられます。
・ロジカルシンキング
社内外のステークホルダーとの合意を取るために、物事を定量面、定性面に捉え、ロジカルにストーリーを組み立てて、整理しながら伝えていくスキルを求められます。
ロジカルシンキングのみではなくロジカルライティング(文章作成力)、ロジカルスピーキング(会話力)が無いと関係者間の調整約としては力不足となります。
安心して頂きたいのは「業務を通してスキルは向上していく」という事です。
誰しもが得意不得意がありますので、不得意なスキルについては後発的に補強していけば問題ありません。
・ドキュメントスキル
パワーポイント、EXCEL、ワードツールを使用して、経営へのレポーティングやステークホルダーへの合意形成を行います。
期限のある業務が多いため資料作成のスピード、クオリティの高さが最終的なアウトプットに影響を及ぼします。
・コミュニケーション能力
経営層に近いメンバー(取締役、事業責任者など)の調整役として関係者が納得する形で物事を進めるために「相手が理解しやすい表現」「相手が好むコミュニケーション」を理解しながら関係構築を行う為のコミュニケーション能力は必須となります。
キャラクターは個々人の個性があって良いですが「期待する行動を取ってもらうために自分はどのような言葉、文章を使おう」といった相手視点の思考、行動を取れるかがカギになります。
会社の規模や報酬テーブルにもよりますが報酬相場の高い職種です。
年収600万~2000万ほどの年収帯となります。
経営企画職に転職するには大きく3パターンございます。
「経営企画・事業企画経験者」「コンサルティングファーム経験者」「ポテンシャル採用」の3つをそれぞれ解説していきます。
経営企画の転職は経営企画業務の経験者の方が有利ではあります。
しかし、業界、規模、経営者によっても仕事内容、働き方が大きく変わりますので、
「自分が経験した事」と「採用企業が求めている事」が重なる部分、乖離する部分を正しく理解してから転職する事でミスマッチの低い転職が可能になります。
コンサルティングファームで求められる業務スキルは経営企画職に近い要素が多く、即戦力として採用されるケースが多くあります。
具体的にはロジカルシンキング、ドキュメントスキル、コミュニケーションスキルの3点を評価されて事業会社の経営企画職に転職されます。
また、コンサルファームのビジネスパートナーは事業会社の経営企画室である事が多いため、「ポストコンサル」の文脈でコンサルティングファームから事業会社への転職パターンも増えていっております。
唯一懸念される事として、コンサルティングファーム在籍者は年収が高くなっているため、事業会社の年収テーブルに合わせる形で年収がダウンしてしまう事です。
すべての企業で年収ダウンする訳ではないですが、可能性として理解しておくと良さそうです。
営業などの企画職未経験者の方が経営企画職へ転職するケースは少ないです。
しかし、経理・財務など数値を扱う部門、新規事業開発など事業戦略・実行のプランニングに関わる部門の経験者は経営企画職への転職するケースもございます。
総じて20代のポテンシャルを評価されて採用される年代が多くなっております。
経営企画職は会社全体の事を把握でき、経営者とも近い距離で仕事ができます。
そのため、仕事で出した成果を評価される機会が多く、会社が成長する中で新しく出来たポジションや重要な役割を任せられる事も多くあります。
数年~十数年かけて取締役を見据えてステップアップする方が多いです。
経営企画の経験者は転職市場において引き合いが強いです。
どのような景気の時でも成長している企業はありますので、そのような成長企業から声がかかり、役職を上げながら転職するケースが多いです。
ベンチャー企業への転職の際はCXOと言われる取締役相当の立場で得意分野の経験を活かしながら活躍される方も多くいらっしゃいます。
あらためて経営企画職のメリット、デメリットを紹介していきます。
・経営幹部へのキャリアが開かれている
・業務を通じて希少性の高いスキル、経験を得ることできる
・業界を超えたキャリアパスを描くことが出来る
経営企画職は業務の汎用性が高いため、業界を超えた転職をするケースも大いです。
また、社内でも評価される事が多いため、いつも新しいテーマに関わりながらキャリアアップしていく事が可能です。
・数字で評価できる仕事内容ではない
・業務難易度が非常に高くタフさを求められる
・売上をあげる部門と比較すると年収は低い傾向にある
経営企画職は華やかそうに見えますがストレスがかかる仕事も多く、体力的・精神的なタフさが求められます。
また、業務の評価は営業と違って数値化されないため貢献度がわかりづらい職種になります。
年収についても平均よりは高いものの、営業職のような明確な利益貢献性が評価されづらいため利益貢献部門と比較すると低い事が多いです。
経営企画職の面接で見られるポイントを解説していきます。
質問への回答に一貫性があるか、結論ファーストで端的に回答が出来る方かをジャッジされます。
話し方、聞き方、質問の仕方などを含めて場の空気が自社に合う方かをジャッジされます。
口頭での確認にはなりますが、過去の経験業務の中で「どのようなテーマに対してどのような立場で貢献していたか」を確認されます。
EXCELでしたら関数を使えるか、パワーポイントでしたら会議資料の作成経験があるかなど具体的に聞かれることも多くあります。
重要なポジションであるため、そもそもの会社理念に共感される方か、自社の経営幹部との相性が良さそうか、ある程度ながく就業頂ける方かを様々な角度で確認されます。
面接の場ではあまり取り繕っても、入社後にはバレてしまいますので自然体に近い状態でのぞむ事をおすすめいたします。
一言で経営企画と言っても、求められる役割、スキルは会社によって異なります。
「経営企画業務」について深く理解し、各採用企業ごとの役割を正しく理解した上で転職候補者とのマッチングが出来るかどうかが経営企画職に強い転職エージェントか否かの違いになります。
会社経営にとって重要なポジションになるほど経営者が直接採用に関わることが多いです。
そのため経営企画職に強い転職エージェントは企業経営者から「●●を担ってくれる人材が欲しい」と非公開求人として相談されている事があります。
経営企画職の非公開求人を多く抱えている転職エージェントと付き合っていた方がキャリアアップの機会を提供されやすくなります。
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転職支援サービス選びを間違えると転職活動はうまくいきません。
特に経営企画職は専門性の高い職種のため、対人で転職支援サービスを受けられる転職エージュエントの登録は必須になります。
書類の応募や面接情報取得におけるメインは転職エージェントを利用し、市場に出ている求人情報を漏れなく確認するためにサブとして転職サイトを利用する事をお勧めいたします。
転職成功のキーとなる転職エージェント選びのポイントは
・専門性の高い転職エージェント(例:エンワールド、アージスジャパン)を2社以上
・網羅性の高い転職エージェント(例:リクルート、JAC)を2社以上 と並行して付き合って行く事です。
並行して付き合う事で転職エージェント同士が競争しながら採用支援をしてくれますし、一社しか内定が出ていないような状況でも足元を見られる事はありません。
また、網羅性の高いエージェントも登録しておく事で、経営企画職以外の可能性も視野にいれながら、最大の機会の中で転職活動を行う事ができます。
転職エージェント側のメリットを理解して進める事で面談等を断られることなく支援してもらう事が可能です。転職エージェントも商売であり、企業経営の継続のためには売上を上げる必要があります。
転職エージェントの売上は転職支援をして入社をしてくれた「人数」と「単価」(年収×手数料率)の掛け算によって決まります。
そのため、
「転職する気はないですが情報収集だけ行いたい」と転職意向が低い旨を伝えるよりかは、
「3カ月以内の転職を検討していて、製造業を志向している」
と具体的な時期、業界を明記する事をおすすめします。
もちろん、実際の転職活動は時期が延びることもあれば、途中で気が変わる事もありますので、リップサービスに近いと理解いただいて問題ありません。
経営企画職に向いている人と向いていない人とはどのような人か紹介します。
・難しい課題解決に取り組みたいと考えている人
・数字に強く、数字を見て仮設が立てられる人
・興味の範囲が広くどのような物事に対しても興味のポイントを見つけられる人
経験が少なくても、一つ一つの業務に興味を持ちながら継続していく事で出来ることが増えてきます。そもそもの素養として「答えの無い問題に取り組み続ける」ことのできる人であれば経営企画職で活躍していくことは可能です。
・考え続ける事が苦手な人
・ストレス耐性が弱い人
・数字に抵抗があり、仮設思考を持てない人
ストレス耐性が弱かったり、考え続ける事が苦手な方だと経営企画職として独り立ちする前に挫折してしまう可能性があります。
適材適所、得意不得意はありますのでご自身に合った職種を選びながらキャリア構築をしていきましょう。
面接に自信の無い方は下記記事もご参照ください。
【転職活動中の人向け】面接で合格する4つの準備