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みなさん、こんにちは。転職イロハ運営のタカです。
財務経理としてのキャリアを積み、専門職の立場でキャリアアップを目指したいとお考えではありませんか?
財務経理職が人気のある理由は、
・汎用性の高い業務スキルのため業界を問わず転職が可能
・企業経営の要であるお金の流れを深く理解できる
・管理本部や経営企画などへのキャリアステップがある
などがございます。
また、財務経理職の選考プロセスは「コツコツと業務対応できるか」「数字で物事をとらえる力があるか」「チームで働くコミュニケーション力があるか」を見られます。
そのため、財務経理職の転職を成功させるには、適切な転職活動パートナーと出会い、面接対策を入念に行う事が成功のカギになります。
財務経理の役割は「社内外のステークホルダーに対して、企業経営の状態を数値で正しく評価する」ことにあります。
・キャッシュフローの管理(お金が収支管理)
・損益計算書の管理(決算期の勘定科目別の予算・費用管理)
・貸借対照表の管理(過去~現在までの勘定科目別の予算・費用管理)
・銀行、投資家への資金調達交渉
などを通して「お金の管理」を行い会社を守ります。
「財務経理」と言っても「財務」と「経理」の違いはあります。
時系列で言えば「経理が過去の数字を取り纏めて」「財務が今後必要な資金の動きを検討、実行する」流れになります。
細かくは会社の組織区分によって多少異なる点はありますが大枠は下記のような業務内容になります。
■財務業務
企業価値を向上させるために「お金をどのように動かしていくのか」を企画、実行する役割です。
Ⅰ. 正確な資金管理
企業経営を行う上で「お金の状態」を正しく把握していない会社は信用されません。
特に金融機関、株主へ対する信用を落としてしまうと企業価値向上への投資源泉となるお金が不足し、計画通りの経営戦略実行が出来なくなってしまいます。
Ⅱ.経営戦略に沿った資金調達
3カ年、5カ年単位で経営戦略を理解し、戦略実行に対してお金が不足するようであれば、金融機関等へ交渉し資金調達する役割を担います。
目的を果たすための手段の違い(例:株式で資金調達する事と金融機関からの融資で調達する事との違いetc)を正しく理解し、リスクを抑えた資金繰りを進めていけるかが財務担当者としての腕の見せ所になります。
■経理業務
過去に発生したお金の動きを集計し、管理する役割です。
経理が集計した数値をもとに財務戦略の判断、経営戦略の判断が行われるため、非常に重要な仕事です。
月次で集計を締める事が多いですが、日々発生するお金の動きを把握し、帳簿と言われる収支管理表に記載をしながら請求書を発行したり、振込対応をしたりします。
・伝票作成
・買掛金支払い
・売掛金回収
・入金、出金の確認
・帳簿記入、管理
・損益計算書作成
・貸借対照表作成
などが主な業務となります。
経営企画などが取りまとめる事の多い「管理会計」と比較し「財務会計」と言われ、発生した資金の動きを全て把握する事になるため企業経営の要と言っても過言ではありません。
財務経理が取り扱う数字は企業経営の要となる数字のため、
・間違いがあってはいけない
・ルールに従った集計でなければいけない
・期限を守った対応でなければいけない
などの特徴があります。
その中で必要なスキルは、
・数値を分析し、事実と見解を伝える能力
が求められます。
財務職ではれば銀行、株主に対して企業の現状、未来予測をプレゼンしていき、いつでも必要な資金を調達できる状態にしておく必要があります。
また、経理職であれば経営陣に対して財務状況を事実として伝えるとともに、今後発生しそうな問題なども見解として伝えていくことが求められます。
財務経理では社内外の関係者すべてが重要なステークホルダーとなるため、事実をもとに理解、納得を得ながら業務を進めていく事で信頼構築に繋げていきます。
経理の月次計上などを除き、ほとんどの業務が非定型業務となります。
会社の規模や報酬テーブルにもよりますが報酬相場の高い職種です。
年収600万~1500万ほどの年収帯となります。
経理業務よりも財務業務の方が経営へのインパクトは多く年収も高くなっています。
財務経理の仕事は専門的な内容のため関連資格が多く存在します。
・日商簿記
経理業務の基本である仕分けを始めとした基本ルールの理解を証明する資格です。
簿記2級以上を持っていると転職活動でも優位に働きます。
・FP技能士
資産運用、税務対応などお金に関しての幅広い知識を証明する資格です。
2級以上の持っていると転職活動で優位に働きます。
・MOS(Microsoft Office Specialist)
パワーポイント、エクセル、ワードなどを始めとしたマイクロソフトオフィスを使用できる事を証明する資格です。
・PASS(Passport for Accounting Skill Standard)
経理事務パスポートとも言われており、経理事務の基本業務理解を証明する資格です。
未経験から財務経理職でキャリアを考えている方は保有する事をおすすめします。
・FASS検定(Finance Accounting Skill Standard)
簿記などをより実務面で活用できる事を証明する資格です。
財務経理職でキャリアを考えている方は保有しておいて損はありません。
どの資格も国家資格ではありませんが難易度の高い資格になります。
一つ一つ必要だと考える資格から取得していく事をおすすめいたします。
財務経理職に転職するには大きく3パターンございます。
「財務経理・事業企画経験者」「銀行業務経験者」「未経験・ポテンシャル採用」の3つをそれぞれ解説していきます。
財務経理の転職は経験者の方が有利ではあります。
しかし、業界、規模、経営者によっても仕事内容、働き方が大きく変わりますので、
「自分が経験した事」と「採用企業げ求めている事」が重なる部分、乖離する部分を正しく理解してから転職された方がミスマッチの低い転職が可能になります。
銀行にて法人営業をしていた方は企業の財務経理業務への理解が深く、即戦力として採用されるケースが多くあります。
取引先の経理職へ転職するケースもあると聞きますが、転職サイトを活用する事でキャリアアップの機会は大きく広がります。
未経験採用は比較的多い職種になります。
特に簿記、PASS、FASS検定などの財務経理に関する資格を持っている方ですと未経験転職を有利に進められます。
総じて20代のポテンシャルを評価されて採用されております。
財務経理職は会社全体の事を把握でき、経営者とも近い距離で仕事ができます。
そのため、お金回りを起点として会社全体を把握するような立場でキャリアステップを上げていく方が多いです。
具体的なキャリアステップは経理職からはじまり、財務職の経験をつみ、CFO(チーフファイナンシャルオフィサー)になっていくイメージです。
時間軸では数年~十数年かけて役員を見据えてステップアップする方が多いようです。
財務経理の経験者は転職市場においても引き合いが強いです。
どのような景気の時も成長している企業はありますので、そのような成長企業から声がかかり役職を上げながら転職するケースが多いです。
ベンチャーへの転職の際はCXOと言われる取締役相当の立場で得意分野の経験を活かしながら活躍される方も多くいらっしゃいます。
また,、どのような企業でも経理ポジションは必ず必要ですので非常に汎用性の高い職種と言えます。
あらためて財務経理職のメリット、デメリットを紹介していきます。
・経営幹部へのキャリアが開かれている
・会社の状態をお金の面から把握しながら仕事が出来る
・業界を超えたキャリアパスを描くことが出来る
財務経理職は業務の汎用性が高いため、業界を超えた転職をするケースも大いです。
また、会社全体をお金の面から把握しながら業務を進めていくため、重要な役割を担っている自負をもちながら仕事する事が出来ます。
・数字で評価できる仕事内容ではない
・業務難易度が高くタフさを求められる
・売上をあげる部門と比較すると年収は低い傾向にある
財務経理職は細かな数字を扱うため、ストレスがかかる仕事も多く、体力的・精神的なタフさが求められます。
また、業務の評価は営業と違って数値化されないため貢献度がわかりづらい職種になります。
年収についても平均よりは高いものの、営業職のような明確な利益貢献性が評価されづらいため利益貢献部門と比較すると低い事が多いです。
財務経理職の面接で見られるポイントを解説していきます。
質問への回答に一貫性があるか、結論ファーストで端的に回答が出来る方かをジャッジされます。またロジカルさに近い意味で数字に強いかどうかも確認されます。
可能な範囲で質問の受け答えでは定量的(数字)で回答する事で評価が高くなります。
話し方、聞き方、質問の仕方などを含めて場の空気が自社に合う方かをジャッジされます。
口頭での確認にはなりますが、過去の経験業務の中で「どのような立場で財務経理業務に関わっていたか」を確認されます。
一見、財務経理業務とは関連が無さそうですがEXCELなら関数を使えるか、パワーポイントなら会議資料の作成経験があるかなど具体的に聞かれることも多くあります。
重要なポジションであるため、そもそもの会社理念に共感される方か、自社社員との相性が良さそうか、成長意欲の高い方かどうかなどを様々な角度で確認されます。
面接の場ではあまり取り繕っても入社後にはバレてしまいますので自然体に近い状態でのぞむ事をおすすめいたします。
一言で財務経理と言っても、求められる役割、スキルは会社によって異なります。
「財務経理業務」について深く理解し、各採用企業ごとの役割を正しく理解した上で転職候補者とのマッチングが出来るかどうかが財務経理職に強い転職エージェントか否かの違いになります。
会社経営にとって重要なポジションになるほど経営者が直接採用に関わることが多いです。
そのため財務経理職に強い転職エージェントは企業経営者から「●●を担ってくれる人材が欲しい」と非公開求人として相談されている事があります。
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転職支援サービス選びを間違えると転職活動はうまくいきません。
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書類の応募や面接情報取得におけるメインは転職エージェントを利用し、市場に出ている求人情報を漏れなく確認するためにサブとして転職サイトを利用する事をお勧めいたします。
転職成功のキーとなる転職エージェント選びのポイントは
・専門性の高い転職エージェント(例:エンワールド、MSジャパン)を2社以上
・網羅性の高い転職エージェント(例:リクルート、JAC)を2社以上 と並行して付き合って行く事です。
並行して付き合う事で転職エージェント同士が競争しながら採用支援をしてくれますし、一社しか内定が出ていないような状況でも足元を見られる事はありません。
また、網羅性の高いエージェントも登録しておく事で、製造業以外の可能性も視野にいれながら、最大の機会の中で転職活動を行う事ができます。
転職エージェント側のメリットを理解して進める事で面談等を断られることなく支援してもらう事が可能です。転職エージェントも商売であり、企業経営の継続のためには売上を上げる必要があります。
転職エージェントの売上は転職支援をして入社をしてくれた「人数」と「単価」(年収×手数料率)の掛け算によって決まります。
そのため、
「転職する気はないですが情報収集だけ行いたい」と転職意向が低い旨を伝えるよりかは、
「3カ月以内の転職を検討していて、財務経理職を志向している」
と具体的な時期、業界を明記する事をおすすめします。
もちろん、実際の転職活動は時期が延びることもあれば、途中で気が変わる事もありますので、リップサービスに近いと理解いただいて問題ありません。
財務経理職に向いている人と向いていない人とはどのような人か紹介します。
・チームワークで働きたいと考えている人
・数字に強く、数字を見て仮設が立てられる人
・興味の範囲が広くどのような物事に対しても興味のポイントを見つけられる人
経験が少なくても、一つ一つの業務に興味を持ちながら継続していく事で出来ることが増えてきます。そもそもの素養として「数字と向き合いながらコツコツと取り組み続ける」ことのできる人であれば財務経理職で活躍していくことは可能です。
・チームワークが苦手な人
・ストレス耐性が弱い人
・数字に抵抗があり、仮設思考を持てない人
チームワークが苦手だったり、ストレス耐性が弱い方だと財務経理職として独り立ちする前に挫折してしまう可能性があります。
適材適所、得意不得意はありますのでご自身に合った職種を選びながらキャリア構築をしていきましょう。
財務経理職は月次、四半期、年度などの計上処理では1円もずれてはいけないプレッシャーと闘います。
一人で抱え込まずにチームで仕事をする考え方は最も重要と言えます。
面接に不安のある方は下記記事もご参考ください。
【転職活動中の人向け】面接で合格する4つの準備