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40代転職の実態は?知っておくべきリスク、失敗しないポイントとは?~転職経験者が解説~

筆者プロフィール
こがたかし(転職エージェント代表)
33歳で8社目(7回転職)の「プロ転職家」です。
東証一部上場の人材紹介会社で経営企画、事業企画、現場責任者と転職支援事業を幅広く経験しています。
延べ700名以上の転職支援、総面談回数2500回以上を経験し、あらゆる業界&職種の転職支援に携わっています。
MBA(ビジネススクール)にて「採用選考プロセスと離職の関係」をテーマに定量研究を行っており「ミスマッチの無い転職」のアドバイスに定評があります。
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みなさん、こんにちは。転職イロハ運営のタカです。

 

早速ですが、

「今の職場で仕事を続けていって良いのかな?」と思うことはありませんか? 

 

40代で転職相談をされる方から

「40代で転職するメリットは?」

「採用企業は40代に何を求めているのか?」

「50代になる前に転職した方が良いのか?」

「40代の面接準備のポイントは?」

「転職活動の40代ならではの注意点は?」

「未経験領域にチャレンジはできるのか?」

「40転職で失敗しない秘訣は?」

といったご相談を頂くことがあります。

 

大手企業において終身雇用制度の撤廃が進む中で、新卒社員の採用よりも即戦力性を期待した中途社員の採用ニーズは増加傾向にあります。


世の中の風潮として「転職」に対する心理的ハードルも下げってきており、転職エージェントに相談に来られる40代の方も年々増えているのが実情です。

 

当記事をお読み頂く事で

・40代に対する採用企業の視点

・40代特有の面接準備ポイント

・40代が見落としがちな転職活動の注意点

について理解し、転職成功に大きく近づくことができます。

 

それでは【40代転職の実態と知っておくべきリスク、失敗しないポイント】について解説していきます。

※40代の転職経験者のお話を元に解説を進めていきます。

 

1.40代で転職する背景や理由は?

 

1.1 新たなチャレンジをしたい

40代になるとビジネススキル、経験、実績も増えてきて「働くこと」に一定の自信が付いてきます。

また、同じ会社に長く勤める中でマンネリ化も進んできます。

 

そのため、

・環境を変えて新たな挑戦をしたい

・これまでの経験の集大成として、別の会社で経営幹部を狙いたい

 

と環境を変えてのチャレンジを積極的に行いたいと考える方が多くいます。

 役職と裁量を持ちながら経営側での仕事に関わりたいとお考えの方は、現職よりも会社の売上規模、従業員規模を落として転職する事をおすすめします。

 

1.2 業界、会社の方向性に不安、不満が出てきた

40代になると役職が付き、経営陣との距離も近くなるため、経営陣の本音を聞く機会も増えてきます。

また、業界自体が中長期の視点で伸びていくのか、縮小していくのかの察しもついてくるようになります。

 

そのため、40代の方の転職において、

 

・業界、サービスの先行きに不安がある

・経営陣の考え方に不満がある(考え方が合わない)

 

といった理由で転職活動を開始する方が多くいらっしゃいます。

 

このように、40代の方は新たな挑戦への野心、業界や社内立場に起因する動機にて転職活動を行っている方が多くいらっしゃいます。

 

2. 40代の転職は厳しいのか?

40代になると経験も豊富で人脈も付いてきて「20代、30代よりも転職しやすいのでは?」と勘違いされる方がいらっしゃいます。

50代と比較すると転職はしやすいですが、求人数については20代、30代と比較すると少なくなっており、30代の頃の転職と比較しても40代の転職は苦労される方が多いです。

 

 

2.1 40代転職成功率は低いのか?

 

40代は即戦力性を求められますので「経験に合う求人」 と出会えれば転職成功率は高くなります。

「自分のポテンシャルを見てほしい」といった受け身の姿勢ではなく、

「自分の○○の経験が活かせます」といった攻めの姿勢を持っておく事が重要です。

 

2.2 なぜ40代の転職は30代迄と比較して厳しいのか?

 

40代の転職が厳しい理由は、

・若手と比較して人件費が高い

・組織への順応性が低い可能性がある

・ミスマッチ採用をした際の組織への影響が多きい

 

このような点から40代の採用について企業は慎重になります。

採用企業が何を懸念しているかを理解したうえで、40代に対して何を期待して、何を伝えなければいけないかを整理して面接にのぞみましょう。

 

3.40代転職者に採用企業が期待する事とは?

採用企業の期待は年代によって異なります。

20代には「ポテンシャル」、

30代には「即戦力性」と「ポテンシャル」、

40代には「即戦力性」と「マネジメント」に加え「既存組織への改善行動」となります。

 

また、50代には「即戦力性」と「マネジメント」「既存組織への改善行動」に加え「人脈」と「離職率の低さ(=コミットメントの強さ)」がありますので年齢を重ねるほど採用ハードルは高まると考えてよいでしょう。

 

3.1 業務スキルの親和性(即戦力)

業務スキルの熟練度が高く、組織には無い知見を持つ人材を採用する事で、

組織の活性化、会社全体の業務レベル向上に繋がる事を期待されます。

大手企業の在籍者を中堅、ベンチャー企業が採用するケースは典型例になります。

3.2 マネジメントの経験

40代になると若手育成への期待もあるため、マネジメントの経験があると評価されます。

特にプレイングマネジャーのように「現場の最前線で業務をこなしながらマネジメントもこなしていた方」の方が組織への貢献度が高いと評価される事が多いです。

50代になるとプレイングマネジャーとして機敏に動けるイメージは少ないですが、40代であればキビキビと動きながら事業推進していける方が多いと採用企業は考えています。 

 

3.3 既存組織への改善行動

会社が変わると「人間関係」だけではなく「ルール」も変わります。

「業務フロー」などの業務に関するルールだけではなく、会社全体の「考え方」として何を大事にしているのか等の「暗黙のルール」も会社によって異なります。

(例:○○部長の言った事なら信頼度が高い、優先度を上げて対応するetc) 

 

新たな環境への適応は、転職先で活躍するためには必ず必要になります。

40代であれば、既存のルール等を理解しながら、客観的な目線で見える「改善点」にも気付きやすいため「既存組織への改善行動」の期待もされる事が多いです。

4.40代で転職するリスクとは?

40代の転職で重要な事の一つに「リスク管理」があります。

40代は背負っているものが多い世代です。家のローン、子育て、親の介護、自身の健康など人によって異なりますが、背負っているものが多いからこそあせらずに着実に進めていくことが重要です。

一家、親族の大黒柱が転職活動をきっかけに倒れてしまっては本末転倒です。

 

40代転職で想定しておくべきリスクとして、

・転職活動は長期間になる

・現職を退職する事無く転職活動をする必要がある

・年収がダウンする可能性がある

・転職先の上司が自分より年下になる可能性がある

 

事があります。

一つ一つ簡単に解説していきます。

 

4.1 転職活動は長期間になる

40代を採用ターゲットにした求人の数は、他の年代と比較すると少ないです。

そのため、一度で並行して進む面接は平均すると3社程度(多い方で5社程度)であることが多く、求人の数に対して転職希望者が増加傾向である事から転職活動は長期化になりがちです。

あらかじめ心の準備ができていれば問題ありませんので「少なくとも半年以上は活動期間を要する」と覚悟をきめてのぞみましょう。 

 

4.2 退職せずに転職活動する必要がある

退職をしてしまうと収入が途絶えてしまいます。報酬の無い状態が続くと、焦りから多少条件が悪くても入社の承諾をしてしまう傾向にあります。

そのため、可能であれば退職せずに転職活動を継続する事をおすすめいたします。

 

4.3 年収ダウンする可能性がある

業界、職種が同じで即戦力性が高いとしても「採用される企業で働く事は初めて」になりますので、

年収ダウンになる可能性はあります。

日本市場における採用の特徴として「前年度の年収を考慮して年収を決める事」はありますので大幅にダウンすることは考えにくいですが、現在のご年収の40~100万円ほどはダウンする可能性を想定しておきましょう。(もちろん年収アップする事も十分あります)

 

4.4 年下上司になる可能性がある

40代の転職の場合「責任者クラスの採用だとしても、入社時は副責任者からスタートする事」が多いです。

組織に順応して、上手く成果を出すためにも最初は副役職から開始して、徐々に引き継いでいきます。 

その際に、上司が年下の社員になる可能性は十分ありますので事前に想定しておくと良いでしょう。

 

5. 40代転職を成功に導くポイントは(リスクへの対策)

40代採用への期待は「いかに即戦力として現場に順応しつつも経営目線で働いてくれるか」になります。

そのうえで転職成功に必要な要素を3つ紹介させて頂きます。

 

5.1 即戦力性(業務スキル)をどのように伝えるか

採用ポジションに求められるコア業務スキルを理解し、自身の経験の中からマッチする部分にフォーカスして伝える必要があります。

 

例えば、経営企画室の採用の場合は予実管理、分析等の管理会計業務や経営会議運営などのファシリテーション業務に加え、社内横断プロジェクトのマネジメント等が業務範囲に入ってくる事が多いです。

 

しかし、採用企業が創業者が事業運営するオーナー企業だとすると「オーナーとうまくコミュニケーションを取れるスキル」「体力的、精神的なタフネスさ」などを持っている方が活躍する傾向にあったりもします。

 

そうなると面接では「経営企画の基本業務」に加えて「オーナー経営者と一緒に働いたエピソードトーク」を入れる事で即戦力性の高い人材として評価されます。

 

上記は実際にあった事例になりますが、求人票の中で記載されている要件を「誰に対していつまでにどのような行動を取る事で期待値を超えられるか」を面接前にイメージしておくことが合否の別れ目になります。

 

5.2 環境に順応できる事をどのように伝えるか

40代になると組織に与える影響が大きいため、業務スキルで即戦力性を評価されても、現場社員や組織に馴染まないと思われると面接では落とされてしまいます。

そのため面接時の会話の中で「入社後の半年ほどは組織に順応する事を優先し、組織の考え方、仕事の進め方を理解します。そして期待以上の実績を出してから影響力を発揮していきます」と明確にお伝えしておくことが重要です。

「40代でも柔軟性を持ちながら組織に良い影響を与えてくれる人」と評価され、入社後にも受け入れてもらいやすくなります。

 

5.3 経営視点を持っている事をどのように伝えるか

40代の採用では経営幹部、管理職としてスタッフ側ではなく経営側の視点を求められます。

そのため採用企業が大切にしている「理念」や「経営者の経歴」「設立背景」「競合企業」「競合に対する強み(弱み)」は事前に調べたうえで、面接では「○○の部分に共感し、さらに理解を深めるために△△についてご教示頂きたいと考えておりました」と高い視点での会話ができるように準備しておきましょう。

 

6.40代転職のメリット、デメリット

転職をする時期によってメリット、デメリットは異なります。

40代のメリット、デメリットを理解したうえで「そもそも転職をするのか?」を冷静に判断していきましょう。

 

6.1 40代転職のメリット

・体力、知識、経験的に環境を変えても活躍しやすい

・会社規模を小さくする事で現在よりも上位役職にて転職がしやすい

・「自分にできる事」が明確になってくる年代のため転職におけるミスマッチが少ない

 

などがあります。

「転職先でも活躍できるのか?」と不安を抱える方よりは「多少のリスクを取ってでも新たな環境で活躍してみせる」と活力のある年代と言えます。

 

6.2 40代転職のデメリット

・リスクを取り難いライフステージである事が多い

・現職の業務量が多い方が多く転職活動に時間を割けない

・経験を買われて転職するため会社規模を上げて転職するケースは少ない

 

などがあります。

他の年代に比べて「背負っているもの」が多い傾向にありますので周りの人に相談しながら進めていくことが大切です。

 

7.40代転職のまとめ

40代の転職を成功させるためには「準備」が重要です。

また、選考を進める予定の採用企業が何を求めているかの「情報」も成功のカギにはなります。

現在の会社に残っても、転職をしても「あれ?これで良かったのかな?」と思うことは必ずありますので、後悔しない選択ができるような情報収集をしていきましょう。

 

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