コンサル未経験でアクセンチュアに合格する方法を解説～業界経験の長い転職エージェントが解説～

みなさん、こんにちは。転職イロハ運営のタカです。

キャリア面談をする中で「実は、アクセンチュアの人事の方から直接連絡を頂きカジュアル面談に進んでいます」「あまり同社の事を調べられておらず詳しく教えてもらいたいです」といった声をいただく事が増えてきました。

コンサル未経験の方ですと「アクセンチュアとデロイトトーマツコンサルティングの違い」「アクセンチュアとKPMGの違い」といった競合ファームとの違いについても理解されていない方が多いように見受けられます。

当記事では「コンサル未経験でアクセンチュアに合格する方法」を解説します。

最後までお読みいただく事でアクセンチュアへの理解、面接合格するためのTODOが明確になり、合格を勝ち取れるようになります。

↓コンサル希望者の方は合わせて下記記事も読んでみてください。

【後悔したくない人へ】コンサル業界に強い転職エージェントの評判をエージェント経験者が解説

それではアクセンチュアについて解説していきます。

1. アクセンチュアってどんな会社？

名前は聞いたことあるけど、詳しくは知らない方が本当に多くいらっしゃいます。

下記にて解説致します。 

1.1アクセンチュア日本法人概要

アクセンチュアは、世界最大級の経営コンサルティングファームです。

様々な分野・産業に対し戦略、業務、IT､デジタル広告などのあらゆるコンサルティングを提供しており、IBMに次ぐシステムの設計、開発、運用等を手がけるITサービス企業でもあります。

世界的なシステムインテグレーション企業のアウトソーシング化の流れに先立ち、近年はアウトソーシング事業も拡大しています。

名称：アクセンチュア株式会社（Accenture Japan Ltd）

創業：1962年、事務所開設

設立：1995年12月

資本金：3億5千万円

従業員数：約16,000人（2021年3月1日時点）

事業内容：「ストラテジー & コンサルティング」「インタラクティブ」「テクノロジー」「オペレーションズ」の4つの領域で幅広いサービスとソリューションを提供

従業員数は世界で約48万人。拠点数は世界56カ国 200都市以上に展開されています。

日本でも従業員数 約1.6万を抱えており、4大監査法人系ファームと合わせて「ビッグ５」と呼ばれることもあります。

1.2事業内容詳細

ストラテジー & コンサルティング

大手企業に対して戦略構想、施策プランニングを行います。

例えば「DX推進に向けた戦略再構築の検討」「中計における業務効率化余地の検討」などのように経営全体に影響を及ぼすPJTに携わる事が多くあります。

・インタラクティブ

主にマーケティング関連のPJTがメインの組織です。

CRM（カスタマ―リレーションマネジメント）におけるマーケティングオートメーション施策、WEBチャネル再構築、ECサイトのリブランディングなどブランディング～集客に関わるPJTに携わる事が多くあります。

・テクノロジー

システム刷新、システム開発などのアプローチ策定、スケジュール管理などのPM（プロジェクトマネジメント）、PMO（プロジェクトマネジメントオフィサー）に関わる事が多いです。

元Sier出身者も多い組織でテクノロジーを重要視するアクセンチュアからすると重要な機能組織と言えます。

・オペレーションズ

BPO（ビジネスプロセスアウトソーシング）を行う組織です。

大手企業のバックオフィス業務改善や、採用オペレーションの受注など、オペレーションに関する業務を請け負う組織になります。

2.アクセンチュアの組織はどうなっている？

コンサルファームの組織を理解するためには「総合系or専門系」と「業界×サービスの組織区分」を知る事が重要です。

2.1総合系or専門系？

総合系ファームとして全ての業界に対して全てのサービスを提供しています。

主には「ストラテジー & コンサルティング」「インタラクティブ」「テクノロジー」「オペレーションズ」の4つの領域にわかれ、幅広いクライアント群に対して幅広いサービスとソリューションを提供。

クライアント企業の目安として売上3,000億円を超えるような大手企業をメインにサービス提供を行っているのも特徴です。

2.2業界×サービスの組織区分は？

企業内ではマトリックス状に業界グループとサービスライン（技術）があり、それぞれ一つずつ所属し、2つの重なった部分が個人（コンサルタント）の専門分野となります。

社会状況によって区分変化はありますが、業界グループについては公共サービス・医療健康業、製造・流通業、通信・ハイテク業、素材・エネルギー業、金融サービス業の5つからなり、サービスラインは戦略、会計、物流、組織 等の企業経営に必要な機能に合わせて存在します。

3.アクセンチュアの年収はどれくらい？

アクセンチュアは大手コンサルティングファームのため、ビッグ４（4大監査系ファーム）の年収水準をイメージしておくと良いです。

基本的な年収の構成はベース＋残業代＋賞与となります。

※マネージャー以上になるとベースで1000万円を超えるケースが多く管理職扱いのため残業代は発生しなくなります。 

3.1タイトル別年収イメージ

アナリスト・・・年収500～700万円

コンサルタント・・・年収700～1000万円

マネージャー・・・年収1000～1500万円

シニアマネジャー・・・年収1300～2000万円

マネージングディレクター・・・年収2000万円～

※順当な評価を得ていれば年間50～100万程度の報酬アップが見込めます。 

4.アクセンチュアと大手ファームとの違いは？

アクセンチュアの一番の特徴は「テクノロジーに強い」ことです。

アクセンチュアテクノロジーと呼ばれるシステム開発の組織を自社で保有しており、システム構想～実行まで一貫して行えます。

他社ファームでは「構想策定には関与するが、その後の実行がうまく出来たかわからない」といった事が多いですがアクセンチュアの場合は実行結果まで見る事ができます。

また、ITありきの課題解決ではなく戦略、会計等の組織も持っておりますので幅広いキャリア構築をできる企業になります。

5.アクセンチュアの選考プロセスはどうなっている？

コロナ渦以降は全ての選考がWEBで実施されています。

ポジションによってケース有無、適性検査有無は異なりますが大きく2つの選考ルートがありますのでご紹介致します。

5.1一日選考会

土曜日に会社説明会と面接をセットで実施しています。

対象者は都度異なるようですが、合格の角度の高い選考会になりますのでアクセンチュアに合格したい方で対象になる方は一日選考会を選択する事をおすすめします。

5.2通常の選考プロセス

通常は2～3回を目安に選考が行われます。

一次：人事

二次：現場（シニアマネジャー）

三次：現場（マネージングディレクター）

のように選考プロセスが進む中でタイトルの高い社員が出てきます。 

現場面接ではケースを実施する事もあり「〇〇企業の事業価値を3年で2倍にするには？」「あなたの所属する会社を事例に課題発見、解決施策の提示をしてみて」など面接官が独自で設定しますのでしっかりと準備する事をおすすめします。

6.アクセンチュアの面接で聞かれることは？

コンサルファーム全体でよく聞かれる内容と差ほど変わりませんが、下記の質問事項については事前に準備しておくと良いでしょう。

特に志望動機は重要ですので項目を分けて「7」で解説致します。

① 今までの経歴、現在の仕事を含めた自己紹介

② 各経歴の深堀り（なぜその会社を選び、どのような業界、顧客を担当していたのか）

③ コンサルファームへの志望動機

④ アクセンチュアへの志望動機（間接的にアクセンチュアへの理解を確認されます）

⑤ 5年後どうなっていたいか。何を実現していたいか。

7.アクセンチュアへの志望動機の伝え方は？

総合系のコンサルファームだと全て同じように見える方もいると思います。

コンサルファームの中でもどうしてアクセンチュアなのか、は必ず聞かれますので答えられるように整理しておきましょう。

アクセンチュアの特徴を一言で表現すると「テクノロジーへのこだわりが最も強く、開発の実装部隊も自社保有している」点になります。

志望動機としては、

① 構想～実行までのケイパビリティ（組織能力）を保持している点

② テクノロジーの強みを活かし社会課題の解決が出来る点

③ 全業界、サービスの組織があり幅広いキャリア構築、価値発揮が出来る点

に興味をもったのでアクセンチュアを第一志望で考えていると伝えるのが良いでしょう。

一つの例としてご参考ください。 

8.アクセンチュアからの転職先は？

競合となる大手ファーム、IT専門ファーム、新規ファームの立上げのようにコンサルファームに同業界転職するケースと、事業会社の経営企画室（例：楽天、リクルート）に転職するケースが見受けられます。

今後、コンサルファーム出身者が事業会社で活躍していく事を考えると、アクセンチュアからの転職先もますます広がっていくと想定されます。

↓こちらの記事もご参考ください。

 【コンサル業界希望者向け】コンサル業界で知っておくべき３つの事