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みなさん、こんにちは。転職イロハ運営のタカです。
コンサルファームへの転職を検討する方から、
「KPMGコンサルティングの強みがわからないので教えて欲しい」
「KPMGコンサルティングはビッグ4の中でも社員数が少ないため情報が少なくて困っている」
との相談を受ける事があります。
KPMGコンサルティングは多様なクライアントに対する「攻め(マネジメントコンサルテイング)」と「守り(リスクコンサルテイング)」の両面でコンサルテーションをしつつ、社内の人材育成についてもコンサルティングの基礎をしっかり身につける集中トレーニング、プロジェクトローテーションを行っているファームです。
面接に行かれた方からは「人間力の高い方が多かった」とお聞きすることも多くあります。
同社は監査法人の強みを競争優位とした少数精鋭組織である為、選考難易度は高いですが、KPMGコンサルティング社について正しく理解する事で面接通過率を向上する事は可能です。
KPMGコンサルティングはKPMGジャパン(監査、税務、アドバイザリーサービス提供)に所属するコンサルティング機能会社であり、DTC、EY、PwCと合わせて「ビッグ4」と呼ばれています。
当記事をお読み頂く事でKPMGコンサルティングの会社概要、仕事内容、選考内容についてイメージし、合格するためのステップを理解頂く事ができます。
コンサル希望者の方は合わせて下記記事もお読みいただく事で理解が深まります。
【意外と知らない】未経験でコンサル業界に入る時の準備とは~転職エージェントが解説~
それではKPMGコンサルティングに関する解説を進めて参ります。
KPMGコンサルティングは「事業変革」「テクノロジートランスフォーメーション」「リスク&コンプライアンス」の3分野に豊富な経験とスキルを有するコンサルティングが在籍しています。
他社ファームと比較すると、監査法人と連携した「リスク&コンプライアンス」には強みを持っている事が特徴です。
また、グローバルにコンサルティングビジネスを展開する中でアジア(特にインド)に強みを持っています。
コンサル経験が無い方、コンサル経験があっても短い方でも海外留学経験や英語力を強みとする方は書類通過率も高くなっております。
また、上流と言われる”戦略策定””構想策定”等の案件が多いため「せっかくコンサルファームに入るなら上流フェーズでキャリアを積みたい」とお考えの方にはマッチ度が高い企業になります。
ちなみに、案件を進める際のクライアント側の対応者は「取締役クラス」が多く、海外法人と英語でコミュニケーションする機会もあるため成長機会も豊富にございます。
KPMGは1870年にイギリスで設立されたWilliam Barclay Peat&Co.をはじめに、154カ国に20万人の専門家を持ち、会計と経営コンサルティングを主力とする多国籍企業です。
各国にあるKPMGの会員各社(メンバーファーム)はそれぞれ独立した法人であり、スイスにあるKPMGインターナショナルに加盟しています。
世界4大コンサルティングファームとしてビッグ4(ビッグフォー)の一角に入ります。
日本ではKPMGのメンバーファームとしてコンサルティングビジネスを展開しています。大手ファームの中では少数精鋭である1,200名規模のコンサルタントが所属しており、主に「事業変革」「テクノロジートランスフォーメーション」「リスク&コンプライアンス」の3分野に特化してグローバル連携をしながらサービス提供をしています。
3分野のコンサルティングサービス詳細は下記となります。
① 事業変革
テーマとして「ストラテジー&オペレーション」「フィナンシャルマネジメント」「組織・人材マネジメント」といった事業変革に関わるサービス提供を行います。
広く上流工程に関わりたいとお考えの方にはおすすめの部門です。
② テクノロジートランスフォーメーション
テクノロジーを手段とした事業変革を行います。主なテーマは「ITプランニング&アーキテクチャデザイン」「ITガバナンス&プログラムマネジメント」「デジタルトランスフォーメーション」「エンタープライズソリューション導入支援」サービス提供を行います。
システム開発、PM等のIT経験をお持ちでデジタル改革、デジタル戦略などのITを活かしたビジネス展開を支援したい方にはおすすめです。
③ リスク&コンプライアンス
KPMGが最も強みとする領域で、主なテーマとしては「ガバナンス/内部監査/内部統制」「海外グループ管理」「ITリスクマネジメント」「サイバーセキュリティ」といった企業を守るサービス提供を行います。
ビジネス戦略、ビジネス改革を進めるうえで「リスク管理、セキュリティ管理」はますます重要な要素になってきます。
企業経営において「守り」に興味のある方にはおすすめの部門です。
コンサルファームの組織を理解するためには「総合系or専門系」と「業界×サービスの組織区分」を知る事が重要です。
KPMGコンサルティングは合系ファームとして全ての業界に対して全てのサービスを提供しています。
クライアント企業の目安としてグローバル企業、大手企業をメインにサービス提供を行っているのも特徴です。
企業内ではマトリックス状に業界グループとサービスライン(技術)があり、それぞれ一つずつ所属し、2つの重なった部分が個人(コンサルタント)の専門分野となります。
社会状況によって区分変化はありますが、業界グループについては、
「金融」「自動車」「テクノロジー・メディア・通信(TMT)」「エネルギー」「パブリックセクター」「消費財・小売」「製造」「ヘルスケア」「インフラストラクチャー」「学校法人」
で構成され、サービスラインは、
戦略、マーケティング、IT、組織 等の企業経営に必要な機能に合わせて存在します。
KPMGコンサルティングはビッグ4(4大監査系ファーム)の年収水準をイメージしておくと良いです。
人柄も重視してポテンシャル採用するケースもあるので、オファーレター段階ではビッグ4の中でも50~100万円ほど低いケースも散見されます。
基本的な年収の構成はベース+残業代+賞与となります。
※マネージャー以上になるとベースで1000万円を超えるケースが多く管理職扱いのため残業代は発生しなくなります。
■タイトル別年収イメージ
ビジネスアナリスト・・・年収500~600万円
コンサルタント・・・年収600~750万円
シニアコンサルタント・・・700~900万円
マネージャー・・・1000~1400万円
シニアマネジャー・・・1300~1800万円
ディレクター・・・1800万円~
プリンシパル・・・2200万円~
パートナー・・・2500万円~
※順当な評価を得ていれば年間50~100万程度の報酬アップが見込めます。
KPMGコンサルティング日本法人は2014年に設立(前身となるKPMGマネジメントコンサルテイングとKPMGビジネスアドバイザイザリーを経営統合、組織再編)されており、他ファームと比較すると「立ち上げ次期の組織」であると言えます。
基本的にビッグ4に所属する企業は社員数も数千人を超えており、組織・制度も成熟している企業が多い中でKPMGコンサルティングは未成熟な組織であると言えます。
特に「リスク&コンプライアンス」に軸足を起きながら拡大しているため「組織づくりに寄与したい」と考えている方には思考に沿う会社です。
コロナ渦以降は全ての選考がWEBで実施されています。
ポジションと経験によってケース有無、適性検査有無は異なります
通常は書類選考後→面接2~3回を目安に選考が行われます。
※第二新卒およびコンサルタント、シニアコンサルタント想定の方は適性試験(GAB)が行われるケースが多くございます。
一次:現場(マネージャークラス)、二次:現場(シニアマネジャークラス)、三次:現場(パートナークラス)のように選考プロセスが進む中でタイトルの高い社員が出てきます。
考え方、人柄を重視しながら採用するスタンスでありケースを行わない事が多いです。
コンサルファーム全体でよく聞かれる内容と差ほど変わりませんが、下記の質問事項については事前に準備しておくと良いでしょう。
特に志望動機は重要ですので項目を分けて「7」で解説致します。
① 今までの経歴、現在の仕事を含めた自己紹介
② 各経歴の深堀り(なぜその会社を選び、どのような業界、顧客を担当していたのか)
③ コンサルファームへの志望動機
④ KPMGコンサルティングへの志望動機(間接的にKPMGコンサルティングへの理解を確認されます)
⑤ 5年後どうなっていたいか。何を実現していたいか。
⑥ KPMGコンサルティングの強み、弱みは何だと理解されているか。
⑦ 過去3年ほどの成功体験、失敗体験
総合系のコンサルファームだと全て同じように見える方もいると思います。
コンサルファームの中でもどうしてKPMGコンサルティングなのか、は必ず聞かれますので答えられるように整理しておきましょう。
KPMGコンサルティングの特徴を表現すると「ビッグ4の中でも組織づくりを経験できる」点になります。
参考になるように表現すると、
① 設立からの年数が浅く拡大フェーズである点
② グローバル(特にインドに強い)との連携をしながら課題解決できる点
③ 全業界、サービスの組織があり幅広いキャリア構築、価値発揮が出来る点
などに興味をもったのでKPMGコンサルティングを第一志望で考えていると伝えるのが良いでしょう。
競合となる大手ファーム、新規設立ファーム立上げ、のようにコンサルファームに同業界転職するケースと、グローバル企業の経営企画室(例:ファーストリテイリング、楽天)に転職するケースが見受けられます。
今後もグローバル企業におけるKPMGコンサルティング出身者の活躍は益々広がっていくと想定されます。
<参照>
KPMGコンサルティング公式ページ https://home.kpmg/jp/ja/home/about/kc.html
面接に自信の無い方は下記記事もご参照下さい。
【転職活動中の人向け】面接で合格する4つの準備