【未経験者向け】PwCコンサルティングへの合格方法とは～実績豊富な転職エージェントが解説～

みなさん、こんにちは。転職イロハ運営のタカです。

コンサルファームへ転職を検討する方から「PwC（ピーダブルシー）社はビッグ４だから超優良企業だと思うけど詳細が分からない」「PwCの特徴を理解して面接をパスしていきたいので手ほどきをしてほしい」といった相談が増えてきました。

PwCグループは監査、アドバイザリー、コンサルティングと複数のサービスを展開していますが、今回はコンサルティングに特化したPwCコンサルティング合同会社のアドバイス記事とさせて頂きます。

当記事をお読み頂く事でPwCコンサルティングの会社、仕事内容、選考内容についてイメージし、面接合格に大きく近づきます。

コンサル希望者の方は合わせて下記記事も読んでみてください。

 コンサルティングファームに転職する求人サイト３選、人材エージェント４選 

 【コンサル業界希望者向け】コンサル業界で知っておくべき３つの事 

それではPwCコンサルティングの合格方法を解説していきます。

1. PwCグループってどんな会社？

名前は聞いたことあるけど、詳しくは知らない方が本当に多くいらっしゃいます。

下記にて解説致します。

1.1PwCグループ概要

ロンドンを本拠地とし、世界157カ国742拠点に約276,000人（日本：9,000名程度）のスタッフを擁する世界最大級のプロフェッショナルサービスファームです。

デロイト トウシュ トーマツ、KPMG、アーンスト・アンド・ヤング（EY）と並び、世界4大コンサルティングファームとしてビッグ４（ビッグフォー）の一角に入ります。

1.2PwCコンサルティング合同会社概要

従来、PwC Japanグループでは各法人が独立して事業を行っており、それぞれで監査、コンサルティング、アドバイザリー、税務、法務などのサービスを提供していました。

その各法人のコンサル部門を集結させる形で、2016年2月に設立されたのが、PwCコンサルティング合同会社です。世界中に各分野のプロフェッショナルを抱えるPwCの知見を利用できることが、PwCコンサルティング合同会社の強みと言えます。

日本における従業員数は3,000名程で経営戦略の策定～実行までの総合的なコンサルティングサービスを提供しています。

コンサルティングサービスの詳細は下記となります。

① ストラテジーコンサルティング

テーマとして「全社・事業戦略」「カスタマー戦略」「オペレーション戦略」「組織戦略」「イノベーション戦略」「テクノロジー戦略」「グローバル戦略」といった各機能組織の戦略プランニングに関わるサービス提供を行います。

② マネジメントコンサルティング

企業経営におけるバリューチェーン全体をカバーする様々なソリューションを提供しています。

テーマとしては「オペレーションズ（SCM・調達改革）」「カスタマートランスフォーメーション 」「ファイナンス＆アカウンティング」「組織人事・チェンジマネジメント」「PMIコンサルティング」「トランスフォーメーションストラテジー」といった多岐にわたるサービス提供を行います。

③ テクノロジーコンサルティング

先端のデジタル技術を融合・活用したビジネスイノベーションからグローバル拠点横断でのシステム設計/導入、マネージドサービスの提供まで行います。

主なテーマとしては「データアナリティクス」「サイバーセキュリティコンサルティング」「クラウドトランスフォーメーション」「エマージングテクノロジー」「導入支援（SAP、SFDC、MS、Workday、Google等）」「CIOアドバイザリーサービス」「イノベーション」といったDX推進のキーとなるサービス提供を行います。

④ リクスコンサルティング

クライアントが置かれている事業環境の規制およびビジネス上のリスクを把握し、予防・対応 ・改善といった高度なガバナンス体制の構築を支援します。

いわゆる「守り」のリスクマネジメントにとどまらず、事業戦略や意思決定にかかわる「攻め」のリスクマネジメントの高度化による企業価値向上の実現を支援します。

テーマとしては「戦略的リスクプランニング」のように会社全体を広汎的にリスク管理強化するためのサービス提供を行います。

2.PwCコンサルティングの組織はどうなっている？

コンサルファームの組織を理解するためには「総合系or専門系」と「業界×サービスの組織区分」を知る事が重要です。

2.1総合系or専門系？

総合系ファームとして全ての業界に対して全てのサービスを提供しています。

クライアント企業の目安としてグローバル企業、大手企業をメインにサービス提供を行っているのも特徴です。

2.2業界×サービスの組織区分は？

企業内ではマトリックス状に業界グループとサービスライン（技術）があり、それぞれ一つずつ所属し、2つの重なった部分が個人（コンサルタント）の専門分野となります。

社会状況によって区分変化はありますが、業界グループについては「自動車・製造・エネルギー」「消費財・小売・流通」「医療・ライフサイエンス、ヘルスケア」「情報通信、エンタメ・メディア」金融サービス」「官公庁、公共」で構成され、サービスラインは戦略、財務会計、SCM、IT、組織 等の企業経営に必要な機能に合わせて存在します。

3.PwCコンサルティングの年収はどれくらい？

PwCはビッグ４（4大監査系ファーム）の年収水準をイメージしておくと良いです。

基本的な年収の構成はベース＋残業代＋賞与となります。

※マネージャー以上になるとベースで1000万円を超えるケースが多く管理職扱いのため残業代は発生しなくなります。

3.1タイトル別年収イメージ

アソシエイト・・・年収500～700万円

シニアアソシエイト・・・700～1100万円

マネージャー・・・1000～1500万円

シニアマネジャー・・・1400～2000万円

ディレクター・・・2000万円～

※順当な評価を得ていれば年間50～100万程度の報酬アップが見込めます。

4.PwCコンサルティングと他ファームとの違いは？

PwCコンサルティングは「世界最大級のグローバルネットワーク」に強みを持っています。

総合ファームの中でもグローバル企業の案件獲得やプロジェクト推進は得意な分野になります。また、業界に強いコンサルタントが多く在籍しており、特に金融領域はPwCグローバルが強みとする業界になります。

5.PwCコンサルティングの選考プロセスはどうなっている？

コロナ渦以降は全ての選考がWEBで実施されています。

ポジションと経験によってケース有無、適性検査有無は異なります

5.1選考プロセス

通常は書類選考後→適性試験（GAB）→面接２～3回を目安に選考が行われます。

一次：人事、二次：現場（シニアマネジャー）、三次：現場（マネージングディレクター）のように選考プロセスが進む中でタイトルの高い社員が出てきます。

5.2ケース面接例

テーマについては面接担当官の趣向も入ってくるため参考程度になりますが「淡路島の来訪者を増やす施策は？」「美容室の利益を倍増するには？」「日本にあるスポーツジムの会員数は？」などがございます。

ケース面接については基本構造を理解する事が大切なので、下記記事をご参照ください。

 【意外と知らない】未経験でコンサル業界に入る時の準備とは～転職エージェントが解説～ 

6.PwCコンサルティングの面接で聞かれることは？

コンサルファーム全体でよく聞かれる内容と差ほど変わりませんが、下記の質問事項については事前に準備しておくと良いでしょう。

特に志望動機は重要ですので項目を分けて「7」で解説致します。

① 今までの経歴、現在の仕事を含めた自己紹介

② 各経歴の深堀り（なぜその会社を選び、どのような業界、顧客を担当していたのか）

③ コンサルファームへの志望動機

④ PwCへの志望動機（間接的にPwCへの理解を確認されます）

⑤ 5年後どうなっていたいか。何を実現していたいか。

⑥ PwCの強み、弱みは何だと理解されているか。

7.PwCコンサルティングへの志望動機の伝え方は？

総合系のコンサルファームだと全て同じように見える方もいると思います。

コンサルファームの中でもどうしてPwCなのか、は必ず聞かれますので答えられるように整理しておきましょう。

PwCの特徴を表現すると「グローバルとの強固な協業」「業界理解が深いコンサルタントが多い」点になります。

参考になるように表現すると、

① グローバルPJTを多く有している点

② 対個社ではなく対●●業界に対しての課題発見、解決ができる点

③ 全業界、サービスの組織があり幅広いキャリア構築、価値発揮が出来る点

などに興味をもったのでPwCを第一志望で考えていると伝えるのが良いでしょう。

8.PwCコンサルティングからの転職先は？

競合となる大手ファーム、新規設立ファーム立上げ、のようにコンサルファームに同業界転職するケースと、グローバル企業の経営企画室（例：楽天、Amazon）に転職するケースが見受けられます。

今後もグローバル企業におけるPwC出身者の活躍は益々広がっていくと想定されます。

上記を押さえつつ、面接にのぞむことで合格可能性を各段にアップする事ができます。

参考：PwCグループサイト　https://www.pwc.com/jp/ja.html

面接に不安のある方は下記記事もご参考ください。

 【転職活動中の人向け】面接で合格する４つの準備